元町の代官坂の途中にある、ジブリ映画「コクリコ坂から」にも登場した老舗の花屋「宮崎生花店」にて開催されるイベントにプラグインする形で参加企画をさせていただきました。宮崎生花店は144年(明治6年創業)の歴史を持つ生花店で、日本における最も古い洋花店の一つ。現在では、3年前に5代目夫婦が一部店舗を改装してカフェを併設され、その空間を活用して様々なイベントやワークショップを開催されています。
Project 結《YUI》では、宮崎生花店の店主とお話をさせていただく中で横浜の地域を次世代に向けて新しいことやって行きたいというところで話が合い、一緒に何かできそうということで、マッチングと企画サポートをさせていただきました。今回は以前大変お世話になった横浜で活躍されている横浜で随一のキャンドルアーティスト(faro terrace様)をお繋ぎさせていただき、faro terrace様のコンセプトや作風を空間の装飾・演出を通して表現していただきました。
旧東海道の神奈川宿の高台に残る廃墟をレノベーションして、21世紀の長屋・旅籠へと蘇らせるプロジェクト「しぇあひるずヨコハマ」。その場所は、神奈川区を見下ろす高台に位置し、新旧の横浜が織りなす歴史的な場所。ツタの絡まる廃墟、軋む床、カビ臭い居間。。。ハロウィンの夜のために放置された「魔の空間」にピッタリ。そこで、レノベーション直前にこの場所で地域の子供達をはじめ近隣住民との交流企画としてハロウィンナイトを実施。
Project 結《YUI》では、横浜で活躍されている横浜で随一のキャンドルアーティスト(faro terrace様)にご協力いただき、その空間の装飾、演出、子供達のお楽しみの一つとしてハロウィン限定のKidsキャンドルワークショップを開催。ワンコインでハロウィンのかぼちゃの形のキャンドルを作れるプログラムでは、お母さんと一緒に子供たちに楽しんでいただけたようです。知らない子同士が友達になったり、普段は交流のない大人たちがこのイベントを通して知り合い、また新しい繋がりが生まれるという目的を果たしました。
見ていて一番嬉しかったのは、大人たち同士が談笑している間、子供たちは親の目を気にすることなく楽しく遊んでいたことです。そして、自然とその中で一番歳上の子(といっても5歳以下)が自然とお姉さん役に回り、他の子(初めてあった子)を注意したり、面倒を見ていたことです。兄弟姉妹が少なく一人っ子が多い時代に、こうして子供同士による経験を積める基調な機会になったようです。
今回は新潟で純米酒しか造っていない創業1767年の「今代司酒造」から社長自ら純米酒と仕込み水を抱えて参加いただきました。また、会場としてご協力頂きました「浅草 おと」は、お出汁と日本酒に拘ったオーナー様と料理長が作った当時できたばかりのお店です。食材は、縁のある漁師さんから北海道の世界自然遺産の知床半島沖で穫れた旬の「時知らず」と「ホタテ」を空輸しました。参加者には、さまざなウンチクや本来の日本酒について学んでいただきながら、純米酒とともに料理長が腕を振るった料理を堪能いただきました。
世界的に日本酒ブームで沸いていますが、各酒蔵の台所事情は非常に厳しい時代です。旧来の商売のあり方と時代とのミスマッチ、次世代の後継問題、原料の確保の課題、時代に沿った販売ルートの確立、消費者の趣向の変化などなど数多くの課題に直面してきました。そうした中、長年続いていきた老舗の酒造がどんどん消滅していっています。このままでは日本の食文化の一つ、日本酒が絶え兼ねません。今代司酒造も実はその一つでした。新しいオーナー、新しい若手経営者によって復活。東京へ再進出をされているタイミングで応援を兼ねての主催となりました。参加者の皆さんに日本酒についてさらに理解を深めてもらい、新潟県や今代司酒造を知っていただく機会に、そしてお店に今代司酒造の宣伝の機会に。今代司酒造は、今では世界へ羽ばたきニューヨーク、シンガポールなどでも有名なっており、国内では横浜DeNAベイスターズの公式日本酒にもなっています。(球団オーナーが新潟県出身)
食を通じて地域活性につなげたいという思いを抱きながら、地域の選りすぐった食材を発掘し、それを活かした料理を提供するレストランや宿泊施設などを繋いでいます。さらにその地域の特徴を感じて興味を持ってもらい、いずれそこへ訪れてもらうという流れを創るために地域資源を発掘し新たな魅力を国内外に向けてこれからもプロデュースしていきたいと考えています。
今回は山口県萩市出身の友人とのご縁で山口県をフォーカスさせていただきました。主にその地域の純米酒を味わいながら山陰地方からのお取り寄せのおつまみとともに堪能いただきました。さらに日本酒の特徴やご自身の好みを学べるような趣向も凝らした利き酒大会や仕込み水による味の違いなど体験いただきました。
会場は西新宿のパークタワーにある「自然郷 海山」にご協力いただきました。オーナー様が山口県長門市出身の方です。《海の幸、山の幸に恵まれた日本の「田舎」には、色々な「豊かさ」が詰まっています。四季折々の食材、その地域の気候風土に恵まれた郷土料理や地酒、そして歴史と伝統に裏打ちされた焼き物や器。人と人との繋がり、人情、厳しさと優しさを備えた自然。そうした日本の田舎が持つ本当の豊かさを、東京で味わい、感じて欲しい。》そんな思いを込めて作られたお店です。オーナー様の繋がりで東京では他では滅多に飲めない山口県のありとあらゆる酒蔵の日本酒や全国的に有名になった獺祭の中でもまず手に入らない幻のお酒まで取り揃えていただきました。
こうして大手メディアなどではなかなかスポットを浴びることができない小さな酒蔵までフォーカスを当てて、郷土料理とともに山口県をみなさんに知っていただく機会になりました。残念ながら自然郷 海山は閉店してしまいましたが、オーナー様はさらなる地元を応援すべく新しいチャレンジを今でも続けておられます。